WEB+DB PRESS Vol.125で「Scala 3クイックツアー」を執筆しました

 10月23日(土)発売のWEB+DB PRESS Vol.125で一般記事「新登場!Scala 3クイックツアー」というScala 3の入門記事を執筆しました。今回はこの記事について紹介します。

 記事の内容は、Scala 3が登場した背景やどんな機能が追加されたのか、なぜ変わったのかを紹介しています。記事を一通り読んだあと「Scala 3のことをもっと知りたい!書きたい!」と思っていただけるような内容を目指しました。

 対象読者は、「Scala 2を触ったことがある人」という想定で書きましたが、触ったことがない人でもScala 3の雰囲気を十分感じていただけるのではないかなと思ってます。

 10ページという制限があるため、Scala 3のたくさんある機能の中からどれを紹介するのかは、かなり悩ましかったです。色々考えた結果、伝えたいことをまず以下のカテゴリで分けて、そのうえで特定の機能に偏らないようにバランスを考えながら選ぶことにしました。

  • 新しい記述スタイル
  • 冗長さやあいまいさの改善
  • implicitの再設計
  • 柔軟な設計を支える機能

 執筆段階の作戦としては、紹介する機能を少し多めに書いておいて、あとから分量調整のために機能単位で削っていくという方法をとりました。そのため、あとから泣く泣く削った機能もあるので、そうした機能は今後もしかしたら別の形で公開するかもしれないです。

 雑誌記事の執筆は今回が初めてでしたが、所属する会社の同僚や元同僚の方々にはいつも助けていただき感謝しております。最初、何も武器を持たずにScala 3への熱意だけで執筆していた私に textlint というすばらしいlintツールを教えてくださったり、細かい部分まで内容のレビューをしていただいたり、執筆は孤独な作業ですが、そうした支えがありがたかったです。

 また、WEB+DB PRESSの編集者さんには、原稿の校正をとても丁寧にしていただいたのと、分量調整のために何度も何度もお忙しい中ご対応いただきました。初めての執筆で至らない点も多々ありましたが、おかげさまでたくさんの方に読んでいただきたい記事に磨き上げることができました。

 Scala 3は、現状だと日本語での情報がそこまで多くない中、Scala 3で初めて登場した機能の表記をどうするかとか、内容の正しさのためにさまざまな情報源を読み漁ったりとか大変なこともありましたが、何よりScala 3をもっと盛り上げたいという思いが強かったです。是非記事を読んでいただいて、1人でも多くの方がScala 3に興味を持っていただけたらうれしいです。